ピレネーにて登り方を思い出す

タラスコンを出発して、タラスコンに帰る峠4本のスペシャル6時間コース。

あと少しでスペインだったな。最高。本当に最高。ありがとう。自然よありがとう。




やっぱり登りは登らないとダメだ。せっかくスイスで登りに強くなったんだからしっかり、感覚を思い出したい。

登りでダンシングしてる時に、脚だけで踏んでるように見える by寺崎

腹斜筋が大事 by 鍛造

木下のダンシングは平坦でのダンシング。だから登りでは腰を高く、目線を高く。肺を広く使うイメージで。by 浅田監督

フランスが好き

GP de LIGNAC


前日にリモージュまで移動し一泊、コースにはスタート3時間前に到着。普段会場には1時間半前に到着するので、少し早め。


今日はフランス全国的に強風が吹いていていてミーティングでコースと風向きに、前半からの走り方を考えた。

前半からの横からの追い風なので、チームで隊列を組んで先頭集団を形成する作戦を話し合った。

今日のコースは2km程の断続的な登りはないものの、細かなアップダウンを繰り返すフランス中部特有の地形。


そして準備をしていると立ちくらみ。やはり貧血と睡眠不足のダブルパンチのようだ。
最近よく寝れていなくて、眠かった。少しは寝たいと思うが場所もなくボーッと過ごしてしまった。

とりあえず目をつぶって、スタートまでショパンの革命を音楽を聴いて、眠気に革命が起こることを祈りながら集中。



さきほどまで横風を利用してレースを走る作戦をチームとしては考えていたものの、実際にはコース脇に垣根があり、風が遮られるという情報により、急遽作戦変更。
前半から各自逃げに乗って前のグループの人数を増やすいつも通りの作戦となった。

個人的な目標としてはまず逃げに乗ること。優勝目標に走っていた最近の自分の目標にしては低いが、一つ一つ歯車をかみ合わせて、元に戻していこうと思ってスタート。


走り出すとやはり、脚が重い。

だからと言って集団で休むことが、目標には繋がらないので前で展開して行く。

何度かアタックして、7人で抜け出す。タイミングは良かった。しかし脚が無い。先頭交代出来ず、苦しいローテーションが続く。

その逃げ吸収されてから、秋丸選手が乗る逃げが行った。
その後脚が回復せず、集団後方で走っている時間が長く千切れて37km地点でリタイア。


もし自分が逃げに乗れたとしても、この日の状態でゴールまで行けなかった。自分の様子を客観的にイメージすると、いつも口が空いて苦しい表情をしている。


インフルエンザ以降、身体のベースまで崩れている状況で、きっと有酸素レベルのキャパシティが小さくなっている。まだベースのトレーニングを継続しよう思った。
続けることが大事なので、またがんばる。

今回、レース前に眠気があってシャキッとしなかったり、レースを走る万全の状態に体調管理ができていなかった。この点ももう一度見直さないといけない思う。
感覚的に失っている「レースを走る上で、選手としての基本的な部分」を見直しながら生活していこう。

連戦二日目

レース Availles Limosin

カテゴリ エリートナショナル


昨日のレースに引き続きエリートナショナル。

コースは激しいアップダウンの20kmの大きな周回を4周して、街中のこれまたアップダウンの2km程の周回コースを走ってゴールの120km。距離の割にコースが厳しく前半からの集団の崩壊に気をつけなければいけない。

去年は、13人の逃げグループに入って(そのうち6人がバンデUだった記憶が…)最後はアタックして自爆し、9位でフィニッシュしている。なのでコースはよく理解しているので、なるべく前に上がるべきタイミング等、チームに伝えるようにした。


レース前に前日の疲労が足に残っているのを感じる。弱い時にしばしば感じることだ。


スタートすると案の定苦しくて、全く前に上がれず苦しいまま20kmのアップダウン周回を消化して行く。日本のレースとは違うので、「前に前に展開して逃げを作る」それが出来なければ、いずれそのグループはグルペット(完走集団)になり、もちろん勝負は絡めない。


だから前でアタックしなければいけない。

そんなことを考えながらも、身体が弱っているので、悪い状況へのカウントダウンをしている感じ。

途中、目の前で強豪選手がアタックしていったが、闘争心と脚が追いつかず見送ってしまった。そのまま一度もアタックすることはなく、最後は周回コースに入って自転車を降りた。


焦ってもしょうがないので、一歩一歩元に戻して行こう。このどん底の状況を楽しもうと思う。一ヶ月後はどうなってるかな。高強度の部分のトレーニングだけしっかりやって行けばきっと調子は戻るだろう。

また頑張ります。

後半戦開幕

Saint-Savan レポート


カテゴリ:エリートナショナル
順位:ほぼビリ完走

今シーズンの後半戦初戦であり、EQA U23として初のレース。

コースはフランス中部のポワチエのアップダウンを走る150km。

去年、Blagnac(去年までの所属チーム)でフランスカップのシリーズ戦としてこの地域の走ったので地形的なものはよくわかっていて、本来、自分向きのコースだとはわかっていた。


フランス各地から強豪チームが来ていて相当レベルの高いレース。体感的にはU23のワールドカップと遜色ないレベル。


レースには、去年までお世話になったチームも来ていて、監督やチームメイトに会った。本当に去年のBlagnacは強いチームで、とても良い経験をさせてもらえたチーム。

監督も気さく明るくて、海外選手に対して理解のある人でとてもお世話になった人だ。
「ユキ(新城幸也選手)の日本チャンピオンジャージでのツールドフランスはカッコ良かった!」と、かつて所属した幸也さんのことを今日も嬉しそうに話していた。

他チームに行った元チームメイトとも挨拶を交わし、みんな元気そうで良かったと思った。

レースは、雨が降ったり止んだりの天気の中13時にスタート。
フランスの雨はなめてはいけない。一気に気温が下がり、体力を奪われるから。
こんな時はヘルメットの下に被る帽子とベストを用意すべき。
スタート時は晴れていたが、背中に補給食と一緒に準備をした。


レースの展開についてはわからない。(道も細く、スピードについて行けなかった。)

ビッグマットやラポムマルセイユ、ナントアトランティックがチームで隊列を作って集団を支配していた。

去年はずっと逃げ集団に乗って、最後10kmまで行った記憶があるので、なんだか虚しくなった。そしてやはり、レースで思うように走れないと悔しいし、ひたすら引きづり回されるだけでは気分が悪い。

しかし約2ヶ月レースを走ってなかったので、こんなものだろう。悪天候の影響もあり、半分以上の選手が辞める中、ひとまず完走出来て満足。

それから、今回からレースを楽しもうと思って走ったけど、悪くない気がする。もう自分をただ苦しめながら走ることに疲れた。

去年のように楽しく苦しく頑張りたい。




良かった点 初レースでしっかり完走した


悪かった点 まだ脚が出来てない。


どのように次に繋げるか 今回のように一つずつレースをクリアしていき、今後の成績に繋げていく。

ツールを見ていて

先ほどツール・ド・フランス13ステージの録画を見たのですが面白かった。(選手的には時間が遅くて、長くて毎日見れないです)

今回のような横風のレースは個人的には本当に好き。集団内での位置取り、地図を読み風を読み、そして事前に何通りかの風向きのシチュエーション想定しておけば、集団が破壊されるポイントでしっかり前に残れる。

まず横風で、一列棒状になった時の負荷は、ある意味登り坂よりも高強度が続き。
自分の前の選手が我慢出来ずに切れたら(レース用語では「中切れ」)自分がそこの集団が切れた部分の隙間を埋めなければならず、更に苦しくなるという繰り返し。

なので前にポジショニングをしなければいけないのです。

もし埋められなければ終了。
そのようにして集団が破壊されていくわけですね。あー恐ろしや。

レースを断片的にしか見ていないけど、サクソ・ティンコフの横風区間での攻撃の後、最後ベンナーティーは本来狙えるはずの少人数スプリントを捨てて同チームのコンタドールとクロイツゲルをアシスト出し切って千切れていたように見えた点。
当然、チームとしてのオーダーなのだろうけど、さすがプロだなと。

戦略的に対照的なのはCANNONDALEチーム。
こちらは、シンプルに、スプリンターのサガンのステージ優勝の為にアシスト選手は燃え尽きて、サガンは2位。

総合が重要なチーム、ステージが重要なチーム戦い方もいろいろなので、チームの思惑、各選手の思惑を勝手に想像しながらレースを見ると面白いと思います。

自分は、職業柄というかなんというか...笑

常にこんな目線でレースを見ているのですが、自転車のことを知らない人に言うと、「自転車レースって、かなり複雑だなあ」って言われます。

最近、ツール・ド・フランスに興味を持ち始めた父親に「このチームはどんな狙いがあって、この選手はどんなことを考えて。。。」と解説することが多いのですが、伝えるのはなかなか難しいですね。実際、自分も結果を見てみないとわからなかったりします笑

リンクはシクロワイアード綾野さんのステージレポート。

ちなみにベンナーティ氏は、今年の2月ツアーオブオマーンでお見かけしましたが、さすがイタリア人。世界チャンピオンくらすのダンディな雰囲気出していました。

幸也さん、心配です。
怪我が少しでもよくなりますように!