ツールを見ていて
先ほどツール・ド・フランス13ステージの録画を見たのですが面白かった。(選手的には時間が遅くて、長くて毎日見れないです)
今回のような横風のレースは個人的には本当に好き。集団内での位置取り、地図を読み風を読み、そして事前に何通りかの風向きのシチュエーション想定しておけば、集団が破壊されるポイントでしっかり前に残れる。
まず横風で、一列棒状になった時の負荷は、ある意味登り坂よりも高強度が続き。
自分の前の選手が我慢出来ずに切れたら(レース用語では「中切れ」)自分がそこの集団が切れた部分の隙間を埋めなければならず、更に苦しくなるという繰り返し。
なので前にポジショニングをしなければいけないのです。
もし埋められなければ終了。
そのようにして集団が破壊されていくわけですね。あー恐ろしや。
レースを断片的にしか見ていないけど、サクソ・ティンコフの横風区間での攻撃の後、最後ベンナーティーは本来狙えるはずの少人数スプリントを捨てて同チームのコンタドールとクロイツゲルをアシスト出し切って千切れていたように見えた点。
当然、チームとしてのオーダーなのだろうけど、さすがプロだなと。
戦略的に対照的なのはCANNONDALEチーム。
こちらは、シンプルに、スプリンターのサガンのステージ優勝の為にアシスト選手は燃え尽きて、サガンは2位。
総合が重要なチーム、ステージが重要なチーム戦い方もいろいろなので、チームの思惑、各選手の思惑を勝手に想像しながらレースを見ると面白いと思います。
自分は、職業柄というかなんというか...笑
常にこんな目線でレースを見ているのですが、自転車のことを知らない人に言うと、「自転車レースって、かなり複雑だなあ」って言われます。
最近、ツール・ド・フランスに興味を持ち始めた父親に「このチームはどんな狙いがあって、この選手はどんなことを考えて。。。」と解説することが多いのですが、伝えるのはなかなか難しいですね。実際、自分も結果を見てみないとわからなかったりします笑
リンクはシクロワイアード綾野さんのステージレポート。
ちなみにベンナーティ氏は、今年の2月ツアーオブオマーンでお見かけしましたが、さすがイタリア人。世界チャンピオンくらすのダンディな雰囲気出していました。
幸也さん、心配です。
怪我が少しでもよくなりますように!