空を飛ぶ

第三ステージ。


監督から、余裕があれば最初の山岳から逃げに入って、その後マイヨヴェールにチャレンジに行ってみても良いと言われた。

そんなこと言われて行かないわけないでしょ?男は勝負や!と調子も良いので今日も強気でアタックに乗っていった。
10人の逃げに入って最初の2級山岳(10kmの峠)を先頭集団で登っていたら頂上手前2kmでメカニカルトラブル。


停止するがチームカーはメイン集団の後ろ。
集団に抜かれて、メカニックにディレイラーを直してもらう。

下りを攻めて、集団復帰を試みる。

下りはほとんど時速70km以上で走っているが、ようやくチームカーの隊列が見えて来た。車一台しか走れない小さな橋が目の前に見える。他のチームも自分に気付いて、橋の手前で右に寄って道を空けてくれた。


ノーブレーキでペダルを踏みながら橋へ。

橋を超えた瞬間、、、、
















どっっかーーーーーーん。


橋はくの字型になっていて、ジャンプ台と同じ。
離陸しました。飛距離は20メートル以上。高さも1.5mくらいあった!

空中姿勢も整える暇もなく、前輪から着地。
奇跡的に着地に成功したが、衝撃でサドルが壊れて超前上がり。もう座ってこげない。


ダンシングだけで追って、なんとか追いついたが、スタートしてからずっと全開走行で苦しい。しかも今度は3級山岳(5kmの峠)でもこんなのに打ち勝たなければと思いながら走る。


その後、集団でもう一度バイクを交換したら集団に復帰出来ず、そして気合いだけでの走行が続く。でも後ろから来た選手と合流して、あと4つ峠を超えて最後まで走ったがタイムアウト。我慢切れした。



他チームの監督たちは、チームカーからは自分が飛んだ姿を見て目を覆ったらしい笑

全てのチームカーが横に待避しているそばで「KAMIKAZE!!お前はアクションスターだった」と言われた。エリミネートされてショックだったけど、その後の夕食は他のチームも混じって大笑いだった。

正直飛んだ直後は死んだかと思ったが、空を飛ぶのは気持ちよすぎた。
小学生の時にマウンテンバイクで沢山ジャンプして、クラッシュしておいてよかった。お陰でなんとか転ばなかったし。


良く走れていたと思う。登りも練習にも、以前の自分と比べて格段と違って自信にもなった。でもやっぱりアタマ弱いかな。普段から、一分一秒、強くなるための努力をもっとしなければ。


また今度は勝てるように頑張るぞ