ツアーオブタイランド 報告

サワディーカ。タイから無事帰りました。

ところで、書いていたブログが消えると、発狂しそうになりますね。

あー、書き終えた。ふぅー。→保存しようとするが、し損ねている→意気揚々にウィンドウを閉じる。→再びupされているかチェックするためにウインドウを開く→まさかのアップロードミスの展開→時計を見る、書き始めた時間から約2時間が経過していることを知る。→時間と労力を無駄にした、やり場の無い怒りががこみ上げる。

といった所。
しかもここ3日そんなミスを3回も繰り返しています。3回目では、もうアホな自分にあきれました。






【Tour of Thailand UCI2.2】
監督は浅田さん、メンバーはトレンガヌの福島さん、鹿屋体育大学の野口さん、黒枝くん、山本くん、自分の5人。福島選手を中心に総合成績でUCIポイントをとることが目標。


Photo by 高橋メカ


プロローグ  
コースは3.7km

垂れるのが怖くて、あまり出し切れなかった感じ。垂れてはいなかったが、もっと登りで踏み込みたかった。トップから20秒遅れの32位。

参考までに、体重64kg 4分56秒 平均パワー360w 180拍らしい。
全く追い込めていませんでしたね。練習でやっていない事は、レースでは出来ない。よく言われること。そんなことを感じたプロローグでした。



ステージ2 
197km
初日は暑さに苦しめられ、とてもハードでした。腹の調子が悪くて、ずっと下痢。
前半からのアタック合戦にほどほどに対応して、決まりそうな逃げに乗ろうと試みましたが、ダメでした。

3h経ってからのアタック合戦でも体がなかなか動かず、清水都貴選手が乗った4人の逃げに乗り遅れて、一歩遅れて集団から2人で飛び出すものの、宙ぶらりんになり吸収。

その後前半から飛ばしたツケが回ってきて、集団に付いて行く事しか出来ず総合上位4人、その後バラバラと集団から抜け出した選手30人程とタイム差がついてしまいました。8分程。



ステージ3 
150km
前日は暑さに苦しめられ、苦しかったですが。少しずつ体が慣れてきた感じ。
途中、ナショナルチームの山本元喜選手と野口選手が乗った20人の逃げが決まる

ラスト20kmでチョウ・オソン選手がその逃げから単独で抜け出す。
集団もリーダージャージのチームや、パクソンベクのチームが牽引してチョウ選手を捉えに掛かるが、タイム差無しのギリギリ逃げ切りでした。
自分はスプリントになると思い、ラスト2km前で集団の10番手程で、パクソンベク選手の後ろに位置していましたが、最後の位置取り争いでビビってしまい20位でフィニッシュ。

今回のレースのスプリントはスピードが遅く、前に出るタイミングが早過ぎた感じがありました。
黒枝と連携を取る事が出来なかったのが、その日の反省点。



ステージ4
163km
狙うはステージ優勝のみ。
その為には、総合成績の関係ない逃げを成功させることを意識してスタート。毎レース毎レース、なかなか長い時間アタック合戦があるので、選手をよく見て、ゴールまで行く可能性の高い逃げに集中。ゲンキが言っていたが、決まったら一人で追いつけば良いんだよ。と、さすが強者だ、と思った。

スタートして50分、ココだ!と思い、集団から抜け出す。
自分はアタック3回目で、脚はフレッシュ。後ろから昨日ステージ優勝のチョウ選手(ソウルサイクリング)カザフスタン、タルビス(総合リーダーチーム)の選手らが追いついてきて、7人の逃げが決まる。
カザフが積極的に引くが、まだこの逃げが決まるか微妙と判断。逃げることが目的でなく、逃げ集団でゴールを迎える事が目的。という訳で、かなり余裕を持って(次のステップに備えながら)走る。

15s、20s、30s、37sと集団との差が拡大していくが40sまで開いたところで、4km程の未舗装路区間、道幅は広かったので、そこで集団との差がぐんぐん縮まっていった。
最大で40秒まで開いた差も15秒になり、集団が後ろに見えてくる。

こんな状況では逃げグループのモチベーションも下がり、諦めてスピードを緩める選手もちらほら。
そこで自分からもう一度ドカーンとアタックして飛び出すと、チョウ選手、香港が反応して3人のグループで再び逃げる。

後ろを見ると、他の選手は集団に飲み込まれていて、またアタックが掛かっている様子が見える。先ほど一生懸命引いていたカザフの選手は集団に飲まれていたのを見て、してやったり、フフフフフ。と思ってしまった。
そこから全開でローテーションしていたら、後ろからとタイの選手が追いついてきて5人の逃げグループ。

しばらく走っていると、後ろからまた3人の追撃が追いつく。その中には山本元喜選手も入っていて、8人の逃げグループにナショナルチーム2人の絶好の展開。
このグループの中で最も警戒すべき選手は、チョウ選手、先頭を引くスピードも速くて強い。


145kmを過ぎて残り約20kmのアップダウン区間
この逃げグループに2名乗せているナショナルチームは、先手を打って有利な展開に持ち込む為に、山本選手が逃げ切りを狙ったアタック。しかし山本選手も連日逃げている疲労もあり失敗。吸収されてそのまま遅れてしまう。
そこから逃げグループに火がついて、アタック合戦になった。

香港の選手がアタックし、今度は自分が追走し、2人で先行。後ろはお見合いして差が一気に開く。

後ろからチョウ選手一人で追いついてくる、追いついたと思いきや、その丘で車線を一気に変えてアタック。自分とホンコン一瞬お見合い。
香港アタック。
自分は弱くて踏めず。
後ろのグループで先頭交代して追うが前の2人は見えなくなった。

そしてゴール残り2kmで自分のグループは集団に吸収。
前の2人は20秒程の差で逃げ切り、チョウ・オソンがステージ優勝。

最後のアタックに反応出来なかったシーンを思い出すと本当に悔しい。チョウ選手をもっとしっかりマークしていれば。でも脚の差は否めない。レース後半にパワーをもっと出す練習が必要なことを感じた。もっと脚を研ぎすまさなければと思った。



ステージ5
97kmのショートステージ。
前半のアタック合戦に参加するものの、レースの距離半分を消化したところで、香港、カザフスタンの3人の逃げが出来てそのままゴールまで。

最後、自分は黒枝選手と連携してスプリントに参加するもののパワーが出せず、17位。
スプリントでは、位置取りでかなり脚を使った感じがあった。スプリントに参加して、失敗したけれど、今後の為にはとてもよかった。



ステージ6
213km
パレード区間含めると220kmのロングステージで、人生初の200km超えのレース。
展開としては、前半のアタック合戦で集団が二つに割れて、総合成績で清水都貴選手よりも順位が上の選手が後ろに取り残されたのでBSアンカーが先頭で列車を組みコントロールしていく。ナショナルチームの選手は全員前に残った。
そのうちBSから、日本チームからも先頭牽引の為に1名出して欲しいと言われ、黒枝選手が先頭交代に加る。福島選手と自分は勝負のかかるラスト50kmに備えて待機。ボトルをチームメイトに運んだりするものの、レース開始から2〜4時間にかけて集団についているだけで苦しくて、なんとか我慢して後半勝負の為に耐えた。ほとんど集団は1列だった気がする。

レースが動いたのはラスト40km付近で、後ろの集団との差が4分程に開き、アンカーのペースメイクが緩くなったところでの福島選手のアタック。

香港の選手ら3人で逃げる。自分は集団で走っていたが、なかなか良いペースで追っているのに追いつかなくて、逃げ切ってしまうのでは無いかと思うくらい勢いがあった。                   

そこからはチョウ選手で勝負を狙いたいソウルサイクリングが集団をコントロール。ラスト5kmで逃げていた福島選手を吸収し、登り区間へ。
体の調子が良くなり集団内も自由に動ける、アタックのタイミングを伺う。ゾクゾクしてくる。
しかしラスト3kmで先頭から10番手程で登っていると、前のオーストラリアの選手がひどくふらつき自分の前輪に接触
その場でホイール交換の為に止まってしまい、脚の残ったまま、勝負を掛ける事が出来ずに終わってしまった。

そこからゴールまでの2kmはチャンスに対してトライ出来なかった虚しさと悔しさでイッパイ。        
レース後、そのオーストラリアの選手が謝りにきましたが、自分がもっと落ち着いていて余裕があれば避けられた事だから、何も言えなかった。




という感じで、7日間、連日35℃以上で天気に恵まれ、暑かったツールドタイでした。
今回の遠征で、目に見える結果が残せなかったのは残念だったけれど、これから体の状態を上げる為にも、連日動いて体調を崩さず走り切れた点はよかった。


PHOTO by 高橋メカ


このようなステージレースだと、普段は他のチームの選手とも沢山コミュニケーションがとることが出来る。福島晋一選手からも、レース以外の海外での生活についても沢山アドバイスを頂けたので、実行あるのみ。
 同い年のゲンキやクロエダからも、アツい話を聞けて刺激をうけた。
ゲンキの話が面白かった。チームタイムトライアルの時に追い込みすぎて失神。そして落車、その後病院で意識を取り戻すというエピソードは聞いていて興奮した!さすがチャンプ。
自分も、我慢強い根性が必要だ!

マッサー、メカニックの方も毎日サポートありがとうございました。




次のレースは日曜日。





補足、タイの料理はとても美味しかった。きっと、魚介系でエスニックな味が日本人に受けるんだと思う。