Tour de Jura レポート
- 大会名: Tour de Jura
- 開催日: 2013/4/26~28
- 開催場所: フランス Jura
- カテゴリー エリートナショナル
- リザルト: 総合40位
【レース目標】
アルプス登りのきついコースではあるけど、自分の課題として取り組んできた登坂能力を確かめたい。
登りでアタックして、積極的に失敗を恐れず、トライする。
【レース展開】
《第1ステージ 8.4km個人タイムトライアル》
得意な距離。
コースは前半登り、中盤の75km/h以上は出る下り区間、そして後半再度登るコース。
登り区間も調子が良ければギリギリアウターで行けると試走の段階で判断した。
ウォーミングアップメニューをしっかりこなして、5分前にスタート地点へ。
極力エアロなフォームで踏み切る。それだけである。
このレポートはレース直後に書いていてまだ結果がわからない。
今までで一番いい感覚で走れた気がする。
と、思っていただけにレース後に47位だと知りがっかりした。
このプロ一歩手前のカテゴリで、トップ15に入れたら上等だと思い、それを狙っていた。
これからもTTは自分の課題として取り組みたい。
具体的に取り組むポイントとしては、
1、ポジションを煮詰める
2、LT向上のトレーニングを続ける
3、2週間に一度はタイムトライアルバイクに乗り、力の出し方を覚える。
《第2ステージ 70km》
スタートして最初の登りを集団後方で登っていて、調子を確かめていたら前でアタックがかかっていて集団が真っ二つに割れて後ろに取り残されていた。
油断していた。苦しくもないまま、千切れグループに入ってしまい、脚を温存していたことを後悔した。
やはりいつも通り「前への意識」を、自分らしく貫くべきだと思った。
今日は気温3度の雨の降り続く中のレースだったが、このような気象条件の厳しい条件下でのレースは、脚を温存しているつもりがどんどん自分のエンジンを冷ましていることがあるので注意したい。
《第3ステージ 78km》
コースプロフィール
第2ステージの反省点を修正する。ひたすら脚を酷使して、良いポジションを確保し、登りも前でアタックする。
午前中よりも天候はさらに悪化し、雪が降っている。メーターに雪が積もって距離も見えなかったし。超過酷レース×2本は本当にいい精神修行になるはずだと思い。午前中のレースで濡れて乾くわけの無い、濡れたシューズを履いた。
あの感覚はもう思い出したくもない。
寒いどころの話ではなく、呼吸もまともに出来なくなるときがあった。
急遽レース中の大雪でコースが12km短縮された。
ひたすら前へ、前への意識で走っている。脳みそは常にアクティブ。
何度もアタックするが決まらない。
後半視点が定まらなくなってくる中、気持ちを保ち30人の集団でゴール。
自分の持ち味の、サバイバルレース後のスプリントをしてトップ5に入りたかった。
それまでの山岳で脚を攣っていて、もっと強いひとが居たということ。
しかし、ここまで山をこなして30人のグループに残れるようになったのも進歩だと思う。
本物のプロ選手にもっと強くならないといけない、今一度、結果を受け入れて、強い脚を作りたい。
《第4ステージ 136km》
雪の影響でコースが短縮されました。
そして自分は弱かった。せめて気持ちでは負けずにと、前に前に展開したけど、決定的な場面で逃げグループに入っても、登りのスピードに付いていけず脱落し、結局はプロトン(集団)に舞い戻るようなことが多かった。
最終的に136kmのうち、ラスト40kmの一級山岳で千切れて、47人完走のうち40位でフィニッシュ。他のトップアマの選手との力の差を感じた。
アタックしても50km/h以上での持続力が足りない。集中力か?もっと追い込める精神力を付けたい。多分、追い込める選手が登りは強い。
【レースを終えて】
ここまで過酷な天候でのレースを経験したことは初めて。2日目の午前中と午後で2ステージ走ったのは本当に辛かった。午前中のレースで身体の髄まで冷やし切り、午後はもう一度冷えた身体で、雪のレースに挑む。
なんとか体調を崩さずこのステージレースを無事に走り、先週の極寒のレースでも表彰台に上がれたし、悪天候のレースに自信を持てるようになって良かった。
確実に次に繋げて、5月後半の重要なレース、Tour de Gironde (UCI2.2)に向けて頑張ります。
World Cycling Centre /EQADS 木下智裕
使用機材
バイク SCOTT FOIL 10 + DURA ACE
サングラス オードビーカスタム FLAK JACKET NXTレンズ