フランスに革命を起こす

今日はフランス革命記念日でした。



レースは優勝しました。フランス2勝目。まだまだ目標は遥か先・・・。


2キロ×45周の90kmのクリテリウム。コースはフラットで超オーバルコース。カテゴリは2、3。少し前の言い方で言うと、レジョナルとナショナルのカテゴリ。


残り周回、37周あたりに4人の逃げグループが形成されてしまい、自分は逃げ集団に乗り遅れました。自分からアクションを起こさなかったらレース終了という状態に陥り、アタックして先頭グループに合流。

先頭グループは平和にローテーションして進み、ラスト10キロからアタック合戦が始まり、なんとか他の選手のアタック潰してスプリントに持ち込むことができて勝てました。


たまらん・・・残り500メートルのスプリント状態まで持っていけた瞬間からゴールまでの時間がたまらん。この勝負は中毒的に楽しいと思う。




勝つことも重要、でも負けることも重要なんだ。←って負けたときには言いたくないから今日言っとく。

レースを展開する上で、もしレースのレベルが自分の実力より上ならば動かないでチャンスをうかがうことしか出来ないが、レースのレベルよりも自分の実力が上なら、攻撃することが出来るんだ。という当たり前のことを強く感じた。


なんだかいつも以上に断片的な日記になったが。今日のレースを怪我しないで終われたことを神に感謝しよう。



明日からまた淡々とトレーニングするのが目標デス。




鉄っちゃんな自分



自転車収納スペースあります







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レース名:Grand Prix de la Ville de Blagnac
開催名:ブラニャック
距離:2キロ×45周のクリテリウム
レースカテゴリー:1〜3
結果:優勝。

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【レースレポート】

コースはまだ開発中の住宅地をぐるっと一周2キロを回る形で、地形は平坦。しかしコースの半分は吹きさらしと言っていい程何もないため、風が強く吹いた場合には少し考えなければいけないなというコース。


気温は高い、車の気温計で38度だった。風はスタート前まではそこまで感じなかった。

レースがBlagnac(レース地の地名でもありチーム名でもある)開催とあってチームブラニャックの選手が15人はいたと思う。新城幸也選手はアマチュア時代にブラニャックに所属していました。




14時、快晴の下レーススタート。
もちろんスタートからアタック合戦。フランスのアマチュアのレースの選手は(エリートカテゴリ以外)前半は元気があるが、どんどん自爆していく人が多いので、前半は後ろから様子見。


自分はしっかり決まるであろう逃げに加わるように心がけている。でも心がけていても逃げに乗り遅れることは度々あります。

度々繰り返されるアタックでレースの3分の1を消化したあたりで4人の逃げグループが形成された。その中にはBlagnacの選手が1人含まれた。

コーナーで前の逃げグループとのタイム差を計ったら8秒、12秒と離れていく。
その時自分は集団の右後方に位置しており、メイン集団の先頭が疲れて踏む事をやめたのに気づいて、ここでブレーキ掛けるのはもったいないと思い後ろからアタックした。今日一発目のアタック。

今考えるとあの場面で躊躇していたら、追いつくのに非常に苦労しただろう。レースっていうのは判断が難しい。


少し走って後ろを見ると2人(内1名はBlagnac)だけ自分を追ってくる形でメイン集団の動きは止まっていた。

ラッキー一発で成功したかも!
と思い、後ろに2人と合流して前4人を追走。前の集団にチームメイトがいるBlagnacの選手は積極的に追走するインセンティブはないので2人でローテーション。

ある程度全開で追走し、アタックしてから一周半で追いついた。
あとは7人皆で協力してゴールを目指し、メイン集団から逃げる切る。意思統一がしっかり出来ていた。



そこからラスト10キロまでは本当に落ち着いたレースで、7人で平坦をローテーション練習している感じだった。1人Blagnacの選手がホイールの故障で脱落したりしたぐらい。

後ろのグループは前半のアタック合戦で力尽きたんだと思う。今もし自分が後ろのメイングループにいたら、単独アタックして逃げを追走することしか方法は無い。チーム力、アシスト等ほぼ無しのアマチュアレースおいて遅刻は厳禁だな、と走りながら考えていて思った。


ラスト10キロ(残り5周)でメイン集団一周追い抜いた。ゴールが近づくにつれ、なんとく皆のローテーションがぎこちなくなり、少しペースが落ちるがまだ動きなし。

自分の作戦としては、もし1人アタックしたらは容認、2人目以降にはしっかりついていく、カウンター等、踏まないで後ろとの差を開くことができる時には、自分がアタックするという考えだった。残り距離数が少なくなっていくにつれ、スプリント狙いにシフトしていくよう考えていた。



残り4キロで1人強烈にアタック。そして2人目のアタックで自分も追走。3人で残り2キロを通過しかし後ろが追ってきているのが見えたので、自分はそのグループで行こうとは思えなかった。

残り半周あたりで結局吸収されスピードが緩んだ、さっき強烈にアタックした選手がもう一度アタック。集団引き連れて追った。前の選手に追いつきかけたときに、すぐ後ろの選手と先頭交代して自分は集団の3番目でホームストレートに帰ってきた。

ホームストレートは道幅は広いが右に緩やかに曲がっている。そして向かい風。6人の勝負。


残り300、250メートルと進む。他の選手のスプリントの反応の遅れだけ注意していたら、運良く前の選手が先行!自分も踏んで合わせる、途中からシッティングに切り替えて、後ろから捲くられて自分の飛び出すスペースが無くならないように踏みながら後方確認して、縦一列に伸びていたのを見てからフルスプリントした。

すぐに先頭に立ってそのままゴール出来た。両手挙げて喜んだ。




自分の後ろの2位、3位、4位の選手は横一線でゴールに入り、3人皆同着という珍しい結果でした。

今回は優勝という結果でしたが、レースで優勝争いをする集団に入り、どうしたら勝てるか考えてレースを出来た経験がこれから大きなレースで勝つための糧になると思うので、これからも目先の結果にとらわれず、自分の将来のために良いレースができるようにしたい。

暑い中応援し補給してくれた方、日本で気に掛けて応援してくれている方、ありがとうございました。

木下智裕

リザルト(フランス語)
http://pagesperso-orange.fr/comite.mpy.ffc/resultats/classement/blagnac140710.htm