【食べ物と精神】

このタイ一匹4ユーロ。ここらへんが一番自炊する中で、高価な食べ物。他はとにかく野菜の味が濃いので美味しく頂いています。

去年に比べ、食事の質を考え良い栄養を摂れてるはずだ。そういえばこちらのお肉で霜降りの肉って滅多に見ない。自然に牧草で育てられているから、ってフランス人は言ってる。
脂身が嫌いな自分にとってはとても嬉しい事。




ここ約1週間、あまり包丁を握る気が起きず、淡水化物多めのてきと〜な飯を作って、栄養バランスを偏った生活をしてみましたがダメですね。肌は荒れるは、生きる事に対してやる気は無くなるは、満足感が無いために、良く噛まずに食べ過ぎてしまうし。悪い事ずくめ。

毎日の生活を保つためにも、栄養バランスは絶対条件です。

そして一つ大事なのが、イタダキマスの精神。

例えばファーストフードのハンバーガーは、注文してすぐ手軽に食べられるのが魅力。でもその中に入っているトマトは、瞬時に生み出せるものではなくて、ある程度の時間がかかってる。
トマト一個作るにしても、まず畑を耕し、種を巻き、害虫や病気から守って育て、収穫までの長い道のり。
農家の人に聞いた話では実際に苗を植えてからスーパーに並ぶまでに、早くてもだいたい3ヶ月くらいはかかるらしい。自分は今年までずっとトマトは3週間で出来るものだと思っていた!


適当にご飯を済ますのは時間もかからなくて良いかもしれないけれど、植物でも、動物でも「イタダキマス」ってところに鈍感になっていく。
そこが鈍感になると美味しさと、満足感半減。ただエサを食べる動物の行動になる。

そこでもう一度、疲れていても、心を満たしたいからまた包丁をしっかり握ることにした。



先日冷蔵庫が起動停止して、調味料、野菜等、終了して相当ショック。一昨日は渋々、カビ臭くなった冷蔵庫を掃除しました。掃除中は貧乏癖で、ヨーグルトとかの匂い嗅いでこれ未だ食べられるんちゃうか〜?と思い葛藤。しかし腹を壊すのは御免なので心を鬼にして全処分。
明日また買い出しにいかなきゃいけないな。


そうだ、明日Muret(家から自転車で30分くらい)の100%無農薬の野菜屋さんに行こう。この前練習帰りに寄った時は、農家の夫婦と1時間近く話し込んでしまい、プチトマトだけ買うつもりが、「今日はお土産ってことで、野菜持ってきな」と言われて、バジル、ジャガイモ、トマト、ナス、ズッキーニとイチゴをと、ジャージがパンパンになる程の恵みをありがたく頂いてしまった。


そして、その1時間後にはこのスパゲッティーといい味出してた。
だから明日は、挨拶しにいこうと思う。